はじめに
Windows 11 24H2へアップデートした後、こんな症状で困っていませんか?
- リモートデスクトップ(RDP)接続が異常に遅い
- RDP接続後に画面がフリーズして操作できない
- RDPが約65秒で切断される・再接続を繰り返す
- VPN経由でのRDP接続が使い物にならない
- 「接続のラウンドトリップ時間が長くなっています」と表示される
2024年10月以降、Windows 11 24H2アップデート後にリモートデスクトップやVPN接続に問題が発生する報告が相次いでいます。リモートワーク環境では業務に直結する深刻な問題です。

24H2のRDP問題、リモートワーク中に発生すると本当に困りますよね💦 原因と対処法を解説します!
セクション1:原因は「UDP接続」と「累積更新プログラム」
Windows 11 24H2で発生しているRDP/VPN問題には、複数の原因があります。
1-1. 主な原因
① RDPのUDPスタックの不具合
2025年1月のプレビューパッチKB5050094以降、RDPのUDP通信に問題が発生しています。特に古いWindows Serverへの接続で65秒後に切断される現象が報告されています。
② mstsc.exeの仕様変更
24H2ではリモートデスクトップ接続クライアント(mstsc.exe)に変更が加わっており、VPN経由での接続時に通信速度が極端に低下する場合があります。
③ VPNクライアントの互換性問題
BIG-IP Edge ClientなどのSSL-VPNクライアントが24H2に対応していない場合、「プロキシサーバを開けませんでした」などのエラーが発生します。
1-2. 影響を受ける環境
| 環境 | 症状 |
|---|---|
| Windows 11 24H2 → Windows Server 2016以前 | 65秒で切断される |
| VPN経由でのRDP接続 | 異常に遅い、ラウンドトリップ時間エラー |
| 再接続時 | 画面がフリーズして操作不能 |
| SSL-VPN(BIG-IP等) | 接続エラー |
1-3. 表示されるエラーメッセージ
接続のラウンドトリップ時間が長くなっています。問題が発生する可能性があります。
接続が失われました。セッションに再接続中...
切断されました。プロキシサーバを開けませんでした。

UDPの不具合が主な原因です。幸いにも回避策があるので、順番に試していきましょう💪
セクション2:【最優先】Windows Updateを最新に
MicrosoftはRDP問題の修正を順次配信しています。まずはWindows Updateを最新にしてください。
2-1. 修正状況
2025年3月のKnown Issue Rollback(KIR)により、65秒切断問題は修正されました。ただし、環境によっては他の問題が残る場合があります。
2-2. 更新プログラムの確認方法
- 「設定」→「Windows Update」を開く
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
- 利用可能な更新プログラムをすべてインストール
- PCを再起動
2-3. 現在のビルド番号を確認
Windowsキー + R →「winver」と入力してEnter
注意が必要なビルド:
- 26100.3037(KB5050094)
- 26100.3179(KB5051987)
上記ビルドの場合は、最新の累積更新プログラムを適用してください。

まずはWindows Updateから!これだけで解決することも多いです👍
セクション3:【効果大】UDP接続を無効化する
Windows Updateで解決しない場合、RDPのUDP接続を無効化することで問題が解消する可能性が高いです。
注意:UDP無効化により、WAN経由でのRDPパフォーマンスが若干低下する場合があります。問題解決後は元に戻すことを推奨します。
3-1. 【Pro版】グループポリシーで設定(クライアント側)
- Windowsキー + R →「gpedit.msc」と入力 → Enter
- 以下の順に展開:
コンピューターの構成
→ 管理用テンプレート
→ Windows コンポーネント
→ リモート デスクトップ サービス
→ リモート デスクトップ接続のクライアント
- 「クライアントの UDP を無効にする」をダブルクリック
- 「有効」を選択して「OK」
- PCを再起動
3-2. 【Pro版】グループポリシーで設定(サーバー/ホスト側)
接続先のPC/サーバー側で設定する場合:
コンピューターの構成
→ 管理用テンプレート
→ Windows コンポーネント
→ リモート デスクトップ サービス
→ リモート デスクトップ セッション ホスト
→ 接続
- 「RDP トランスポート プロトコルの選択」をダブルクリック
- 「有効」を選択
- 「トランスポートの種類の選択」で「TCP のみを使用」を選択
- 「OK」→ PCを再起動
3-3. 【Home版】レジストリで設定
Windows 11 Homeではグループポリシーが使えないため、レジストリを編集します。
管理者権限のコマンドプロンプトで実行:
reg add "HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows NT\Terminal Services\Client" /v fClientDisableUDP /t REG_DWORD /d 1 /f
PCを再起動して完了です。
元に戻す場合:
reg add "HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows NT\Terminal Services\Client" /v fClientDisableUDP /t REG_DWORD /d 0 /f

UDP無効化で8〜9割は解決します!コマンド一発なので試してみてください🔧
セクション4:VPN接続ができない場合の対処法
4-1. VPNクライアントの再インストール
SSL-VPN(BIG-IP Edge Client等)で「プロキシサーバを開けませんでした」エラーが出る場合:
- 「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」
- VPNクライアントをアンインストール
- PCを再起動
- VPNクライアントを再インストール
4-2. L2TP/IPsec VPNの場合
L2TP/IPsec VPNで接続エラーが発生する場合、レジストリの設定が必要な場合があります。
管理者権限のコマンドプロンプトで実行:
reg add "HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\PolicyAgent" /v AssumeUDPEncapsulationContextOnSendRule /t REG_DWORD /d 2 /f
PCを再起動後、VPN接続を試してください。
4-3. VPNベンダーのサポート情報を確認
各VPNベンダーが24H2対応情報を公開している場合があります。
| VPN製品 | 確認先 |
|---|---|
| Cisco AnyConnect | Ciscoサポート |
| FortiClient | Fortinetサポート |
| GlobalProtect | Palo Altoサポート |
| BIG-IP Edge Client | F5サポート |

VPNクライアントの再インストールで解決することが多いです。ベンダーの最新版を入れ直してみてください📥
セクション5:【社内SE向け】大量PC対応のコツ
5-1. PowerShellで一括設定
管理者権限のPowerShellで実行:
# UDP接続を無効化(クライアント側)
$regPath = "HKLM:\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows NT\Terminal Services\Client"
# キーが存在しない場合は作成
if (-not (Test-Path $regPath)) {
New-Item -Path $regPath -Force | Out-Null
}
Set-ItemProperty -Path $regPath -Name "fClientDisableUDP" -Value 1 -Type DWord -Force
Write-Host "UDP無効化が完了しました。PCを再起動してください。" -ForegroundColor Green
5-2. グループポリシー(GPO)で一括管理
Active Directory環境では、GPOで一括管理できます。
クライアント側設定:
コンピューターの構成
→ 管理用テンプレート
→ Windows コンポーネント
→ リモート デスクトップ サービス
→ リモート デスクトップ接続のクライアント
→ 「クライアントの UDP を無効にする」を「有効」
サーバー側設定:
コンピューターの構成
→ 管理用テンプレート
→ Windows コンポーネント
→ リモート デスクトップ サービス
→ リモート デスクトップ セッション ホスト
→ 接続
→ 「RDP トランスポート プロトコルの選択」を「有効」
「TCP のみを使用」を選択
5-3. 対応時のチェックリスト
【24H2 RDP/VPN障害 対応チェックリスト】
■ 事前確認
- □ Windows 11のバージョンが24H2か確認(winver)
- □ OSビルド番号を確認(26100.xxxx)
- □ エラーメッセージの内容を確認
- □ 接続先のOS/サーバーバージョンを確認
■ 対処1:Windows Update
- □ 最新の累積更新プログラムを適用
- □ PCを再起動
- □ 問題が解消したか確認
■ 対処2:UDP無効化
- □ クライアント側でUDP無効化を設定
- □ PCを再起動
- □ 問題が解消したか確認
- □ 解消後、要対応リストに追加(後日戻す)
■ 対処3:VPN関連
- □ VPNクライアントの再インストール
- □ ベンダーの24H2対応情報を確認
■ 対応完了
- □ ユーザーに動作確認を依頼
- □ 対応内容を記録

GPOで事前に設定しておけば、24H2展開時のトラブルを予防できます!UDP無効化は一時対策なので、修正後は戻すことをお忘れなく⚠️
セクション6:それでも解決しない場合
6-1. 代替のリモート接続手段を用意
RDP以外の接続手段を用意しておくと、トラブル時に対応の幅が広がります。
- Windows Admin Center(WAC):ブラウザベースのリモート管理
- Chrome リモートデスクトップ:RDP以外のプロトコル
- SSH接続:コマンドライン操作が可能
- TeamViewer / AnyDesk:サードパーティ製リモートツール
6-2. 問題のある更新プログラムのアンインストール
最終手段として、問題を引き起こしている累積更新プログラムをアンインストールできます。
- 「設定」→「Windows Update」→「更新履歴」
- 「更新プログラムをアンインストール」をクリック
- 問題のKB番号を選択してアンインストール
注意:セキュリティ更新プログラムのアンインストールはリスクを伴います。企業環境ではIT管理者の判断が必要です。
6-3. Microsoftサポートへの報告
解決しない場合は、Microsoft Feedbackから報告することで、今後の修正に反映される可能性があります。

RDP以外の接続手段を用意しておくのは、社内SEとして大切なリスク管理ですね👍
まとめ:対処法の優先順位
RDP/VPN接続に問題が発生したら、以下の順序で対処してください。
① Windows Updateを最新に ← ★最優先(修正が配信済み)
↓ 解決しない
② UDP接続を無効化(グループポリシー/レジストリ) ← ★効果大
↓ 解決しない
③ VPNクライアントの再インストール
↓ 解決しない
④ サーバー側でもTCP接続のみに設定
↓ 解決しない
⑤ 代替リモート接続手段を検討 / 更新プログラムのアンインストール
ほとんどの場合、①②で解決します。
なお、UDP無効化は一時的な回避策です。Microsoftの修正が完全に行き渡った後は、設定を元に戻すことをおすすめします。

リモートワーク中のRDP障害は本当に困りますよね。この記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです!解決したらコメントで教えてください😊


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