はじめに
システムトラブルや不具合が発生した際、「よく問い合わせてくる部署」と「ほとんど問い合わせのない部署」があることに気づいたことはありませんか?本記事では、この違いがもたらす“見落とし”と、社内SEとして注意すべき視点について解説します。
問い合わせの頻度に差が出る理由
1. ITリテラシーや担当者の性格
部署によってITリテラシーのレベルが異なります。困った時にすぐSEに連絡してくれる部署もあれば、「とりあえず様子を見よう」「なんとなく怖いから触らない」などの理由で黙ってしまう部署もあります。
2. 問題が見えていないだけの可能性
「問い合わせがない」=「問題が発生していない」と思いがちですが、実際は“気づいていない”か“放置されている”だけということも多々あります。よく連絡してくれる部署だけを対応して終わりにすると、全社的な問題を見落とすことにつながります。
全社対応の重要性
1. 共有することで他部署にも気づきを
ある部署で発生した問題が、他の部署でも同様に起きている可能性があります。「こういう事象が確認されました」と社内掲示板やメールで簡単に共有するだけでも、他部署が自分たちの環境を確認するきっかけになります。
2. クリア報告ではなく“事象報告”を
「○○部のエラーを解消しました」とだけ伝えるのではなく、「このような症状が確認されました。他部署でも同様の状況があればご連絡ください」といった“事象報告”のスタイルが望ましいです。
まとめ
社内SEは“情報が届いたところ”だけを見るのではなく、“届いていないところ”にこそ注意を向ける必要があります。静かな部署ほど問題が潜んでいるもの。全社への注意喚起や事象共有を意識することで、より広い視野での安定運用が実現できます。

たまのSE
よく問い合わせしてくる部署って、ありがたい存在なんです。でも、その陰で黙ってる部署がエラー抱えてることも…!広く伝える工夫、忘れずにいきましょ💡
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