PR

【実録】レガシーシステムを抱える社内SEの現実|属人化・ベンダー依存から脱却する方法

スポンサーリンク
社内SE
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

こんな状況になっていませんか?

社内SEとして働いていて、こんな経験はありませんか?

  • 前任者が退職して、システムの仕様がまったくわからない
  • 「このシステム、何でこうなってるの?」と聞かれても答えられない
  • ベンダーに聞かないと、ちょっとした修正もできない
  • 設計書がない、あっても10年前のまま更新されていない
  • 「動いているから触らない」で放置しているシステムがある
  • 経営層に「そろそろ刷新しないとまずい」と言っても予算がつかない

一つでも当てはまるなら、あなたの会社は「レガシーシステム問題」を抱えています。

私は社内SEとして10年間、9社を経験してきました。その中で、レガシーシステムに苦しむ現場を何度も見てきました。「誰も仕様を知らない基幹システム」「ベンダーの言いなりで毎年高額な保守費を払い続ける」「担当者が辞めた瞬間に詰む」——これらは決して珍しい話ではありません。

この記事では、レガシーシステムを抱える社内SEが今すぐできる対策と、経営層を動かすための説明方法を解説します。

たまのSE
たまのSE

「2025年の崖」という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。実はもう崖の真っ只中なんです💦

レガシーシステムとは

まず「レガシーシステム」の定義を確認しておきましょう。

レガシーシステムの定義

経済産業省のDXレポートでは、レガシーシステムを次のように定義しています。

技術面の老朽化、システムの肥大化・複雑化、ブラックボックス化等の問題があり、その結果として経営・事業戦略上の足かせ、高コスト構造の原因となっているシステム

ポイントは「古い=レガシー」ではないということです。20年前のシステムでも、仕様が明確で保守できる状態なら問題ありません。逆に、5年前に導入したシステムでも、ブラックボックス化していればレガシーシステムです。

2025年の崖とは

2018年に経済産業省が発表した「DXレポート」で、こんな警告が出されました。

  • 2025年には、21年以上稼働している基幹系システムが約6割に達する
  • レガシーシステムを放置すると、2025年以降年間最大12兆円の経済損失が発生する
  • レガシーシステムを支えてきた技術者が定年退職で現場を離れる

そして今、2025年を過ぎた現在、この問題は「警告」から「現実」になっています。

2025年5月に公開された「レガシーシステムモダン化委員会総括レポート」によると、いまだに企業の61%がレガシーシステムを抱えているという調査結果が出ています。

たまのSE
たまのSE

「うちは大丈夫」と思っている会社ほど危ないです。システムを知っている人が辞めた瞬間に、崖から落ちます⚠️

スポンサーリンク

社内SEが直面する3つの課題

レガシーシステムについての解説記事は多いですが、そのほとんどは「経営層向け」や「DX推進担当向け」です。ここでは、現場の社内SEが実際に直面する課題に焦点を当てます。

課題1:属人化・ブラックボックス化

最も深刻な課題が属人化です。

よくある状況:

  • 「このシステムは○○さんしかわからない」が常態化
  • 設計書がない、あっても現状と一致していない
  • ソースコードにコメントがない、変数名が意味不明
  • 「なぜこの処理があるのか」を知る人がいない
  • 前任者が退職したら、もう誰も触れない

こうなると、簡単な修正でも「影響範囲がわからないから怖くて触れない」という状態になります。結果として「動いているから触らない」という判断になり、問題が先送りされ続けます。

課題2:ベンダーロックイン

中小企業で特に多いのがベンダーロックインです。

よくある状況:

  • システムの中身は全部ベンダー任せで、社内に技術者がいない
  • ちょっとした修正でも「見積もり→発注→作業」で数週間かかる
  • 保守費用が毎年上がるが、他社に乗り換えられない
  • ベンダーの担当者が変わるたびに、話が通じなくなる
  • 「この機能を追加したい」と言っても「現行システムでは難しい」と断られる

ベンダーが悪いわけではありません。問題は、社内にシステムを理解している人がいないことです。ベンダーの提案や見積もりが適正かどうか判断できず、言われるがまま契約を更新し続けることになります。

課題3:経営層の理解不足

社内SEが最も苦労するのが、経営層への説明です。

よくある状況:

  • 「動いてるなら問題ないでしょ」と言われる
  • 「刷新にいくらかかるの?」→ 金額を言うと「高すぎる」で終了
  • 「今期は予算がない、来期検討しよう」が毎年続く
  • 「セキュリティリスク」と言っても響かない
  • システム障害が起きて初めて重要性に気づく(そして社内SEが責められる)

経営層にとって、ITシステムは「コスト」であり「投資」ではありません。目に見える売上に直結しないため、優先度が下がりがちです。

たまのSE
たまのSE

「壊れてから直す」では遅いんですよね。でも、壊れるまで予算がつかない。この矛盾、社内SEあるあるです😭

スポンサーリンク

今すぐできる対策(予算ゼロ編)

「刷新したいけど予算がない」という状況でも、今すぐできることはあります。むしろ、これらをやっておかないと、いざ刷新するときに困ります。

対策1:システム構成図を作る

まずは現状の可視化です。以下の情報を整理してください。

【システム台帳に記載すべき項目】

■ 基本情報
・システム名
・導入年
・ベンダー名(開発元・保守元)
・利用部署
・利用者数

■ 技術情報
・サーバー(オンプレ/クラウド/SaaS)
・OS・ミドルウェア・バージョン
・開発言語
・データベース

■ 契約情報
・保守契約の有無・期限
・ライセンス数・費用
・年間保守費用

■ リスク評価
・サポート終了予定日
・属人化度(高/中/低)
・代替手段の有無

Excelやスプレッドシートで十分です。まずは「うちの会社にはどんなシステムがあるのか」を一覧化しましょう。

対策2:設計書・仕様書を整理する

設計書がない場合は、今からでも作り始めてください

最低限残すべきドキュメント:

  • システム概要図:どのシステムがどうつながっているか
  • データフロー図:データがどこからどこに流れるか
  • テーブル定義書:データベースの構造
  • 運用手順書:日次・月次でやっている作業
  • 障害対応手順書:トラブル時の対応フロー

完璧を目指す必要はありません。「今わかっていること」を文書化するだけでも、将来の自分や後任者を救います。

対策3:ベンダーとの契約内容を確認する

意外と見落としがちなのが契約内容の確認です。

確認すべきポイント:

  • 保守契約の範囲(何をやってくれて、何は別料金か)
  • ソースコードの所有権(自社にあるか、ベンダーにあるか)
  • データの取り出し方法(乗り換え時にデータを持ち出せるか)
  • 契約更新の条件(自動更新か、値上げ条項はあるか)
  • 解約時の手続き(何ヶ月前に通知が必要か)

特にソースコードの所有権は重要です。「ベンダーが倒産したらシステムが使えなくなる」というリスクを回避するためにも、契約書を確認しておきましょう。

対策4:トラブル履歴を記録する

レガシーシステムで発生したトラブルは、必ず記録してください。

【トラブル記録テンプレート】

発生日時:2025/12/15 09:30
システム名:販売管理システム
事象:月次処理が途中でエラー停止
影響範囲:営業部全員(20名)が午前中業務停止
原因:ディスク容量不足
対応:不要ログを削除して復旧
対応時間:3時間
対応費用:ベンダー緊急対応費 5万円
再発防止策:ディスク監視の導入(未実施)

この記録が、後で経営層に説明するときの根拠資料になります。「年に○回トラブルが発生し、○時間の業務停止、○万円のコストが発生している」と数字で示せると説得力が増します。

たまのSE
たまのSE

地味な作業ですが、これが後で効いてきます。「あの時やっておけばよかった」と後悔する前に、今から始めましょう💪

スポンサーリンク

経営層への説明方法

予算を獲得するには、経営層の言葉で説明する必要があります。技術的な話は響きません。

説明のフレームワーク

経営層に響く説明には、以下の3点を含めてください。

① リスク(放置したらどうなるか)

  • 担当者が退職したら、システムを維持できなくなる
  • サポート終了後にセキュリティ事故が起きたら、会社の信用問題になる
  • 法改正(電子帳簿保存法など)に対応できず、罰則の対象になる

② コスト(現状維持にいくらかかっているか)

  • 年間の保守費用:○○万円
  • トラブル対応の人件費:○○万円相当
  • 業務停止による機会損失:○○万円相当

③ 期限(いつまでに対応が必要か)

  • ○○システムのサポート終了日:20XX年X月
  • 担当ベンダーの撤退予定:20XX年X月
  • 法改正の施行日:20XX年X月

説明テンプレート

以下のテンプレートを参考に、経営層向けの資料を作成してください。

【基幹システム刷新の提案】

■ 現状
・導入から15年が経過し、開発元のサポートが20XX年に終了予定
・システムを理解している担当者は1名のみ(退職リスク)
・年間保守費用:300万円(5年前比で1.5倍に増加)

■ リスク
・サポート終了後にセキュリティ脆弱性が発見されても修正不可
・担当者退職時、システム維持が困難になる可能性
・電子帳簿保存法への対応ができず、税務調査で指摘されるリスク

■ 現状維持のコスト(5年間)
・保守費用:300万円×5年=1,500万円
・トラブル対応:50万円×5年=250万円
・合計:1,750万円(最低限)

■ 刷新した場合のコスト
・初期費用:1,000万円
・年間保守:100万円×5年=500万円
・合計:1,500万円

■ 提案
・20XX年度予算で基幹システム刷新のプロジェクトを開始
・まずは現状調査(3ヶ月、100万円)から着手

ポイントは「刷新しないほうが高くつく」ことを数字で示すことです。感情ではなく、論理で説得しましょう。

たまのSE
たまのSE

「2025年の崖」というキーワードは経営者向けのニュースでも取り上げられています。この言葉を使うと「聞いたことある」となって話が進みやすいですよ📺

レガシーシステムからの脱却方法

予算が確保できたら、いよいよ刷新に向けて動き出します。ここでは、一般的な脱却方法を紹介します。

方法1:リプレース(置き換え)

既存システムを完全に新しいシステムに置き換える方法です。

メリット:最新技術を採用でき、長期的な保守性が高い

デメリット:コストが高い、移行リスクがある、時間がかかる

向いているケース:システムが完全にブラックボックス化している、業務プロセス自体を見直したい

方法2:マイグレーション(移行)

既存のシステム構造を維持しつつ、新しい基盤(クラウドなど)に移行する方法です。

メリット:業務への影響が少ない、リプレースより低コスト

デメリット:根本的な問題は解決しない場合がある

向いているケース:システム自体は使えるが、ハードウェアやOSが古い

方法3:モダナイゼーション(近代化)

既存システムを活かしながら、段階的に新しい技術を取り入れる方法です。

メリット:リスクを分散できる、段階的に投資できる

デメリット:時間がかかる、中途半端な状態が続くリスク

向いているケース:一度に大きな投資ができない、部分的に改善したい

方法コストリスク期間
リプレース長い
マイグレーション中程度
モダナイゼーション低〜中長い
たまのSE
たまのSE

どの方法を選ぶにしても、まずは「現状を可視化する」ことが第一歩です。いきなり刷新に飛びつかず、調査から始めましょう📋

スポンサーリンク

まとめ

項目内容
レガシーシステムとは老朽化・複雑化・ブラックボックス化により、経営の足かせになっているシステム
2025年の崖企業の61%がレガシーシステムを抱えたまま2025年を迎えた
社内SEの課題属人化、ベンダーロックイン、経営層の理解不足
今すぐできることシステム台帳作成、設計書整理、契約確認、トラブル記録
経営層への説明リスク・コスト・期限を数字で示す

レガシーシステム問題は、放置すればするほど解決が難しくなります。「いつかやらなきゃ」と思っているなら、今日から動き始めてください。

まずはシステム台帳を作るところから。それだけでも、現状が可視化され、次のアクションが見えてきます。

たまのSE
たまのSE

レガシーシステムとの戦いは長期戦です。焦らず、でも確実に、一歩ずつ進めていきましょう💪

コメント

タイトルとURLをコピーしました