「ネットワーク資格情報の入力」とは?
Windows 11で共有フォルダにアクセスしようとすると、突然こんな画面が表示されることがあります。
「ネットワーク資格情報の入力」
初めて見ると「何これ?」「何を入力すればいいの?」と戸惑う方が多いダイアログです。
結論から言うと、これは「共有フォルダを持っているPC(またはNAS)にログインするための認証画面」です。共有フォルダにアクセスするには、そのPCに登録されているユーザー名とパスワードが必要なのです。

社内でよく受ける問い合わせの一つです。「昨日まで普通に開けてたのに!」というパターンも多いですね💦
なぜ「ネットワーク資格情報の入力」が表示されるのか
このダイアログが表示される理由は、共有フォルダへのアクセスに認証が必要だからです。
共有フォルダアクセスの仕組み
共有フォルダにアクセスする際、Windowsは以下の流れで認証を行います。
① 自動認証を試みる
まず、今ログインしているユーザー名とパスワードで、相手のPCに自動的にログインを試みます。
② 自動認証が失敗した場合
相手のPCに同じユーザー名・パスワードが登録されていない場合、「ネットワーク資格情報の入力」ダイアログが表示されます。
よくある表示パターン
| 状況 | 原因 |
|---|---|
| 初めてアクセスする共有フォルダ | 認証情報が未登録 |
| 昨日まで開けていたのに突然表示 | パスワード変更、資格情報の期限切れ、Windows Update後 |
| 新しいPCに買い替えた後 | 資格情報が引き継がれていない |
| NASにアクセスする時 | NASのユーザー認証が必要 |

Windows 11 24H2以降はセキュリティが強化されたため、以前より表示される機会が増えています🔒
何を入力すればいいのか
「ネットワーク資格情報の入力」には、共有フォルダを持っているPC(またはNAS)のユーザー名とパスワードを入力します。自分のPCのログイン情報ではありません。
入力形式
ユーザー名の入力形式
【ワークグループ環境の場合】
相手のPC名\ユーザー名
例:SERVER01\admin
または
相手のIPアドレス\ユーザー名
例:192.168.1.100\admin
【ドメイン環境の場合】
ドメイン名\ユーザー名
例:CORP\yamada
または
ユーザー名@ドメイン名
例:yamada@corp.local
パスワード
相手のPCに設定されているそのユーザーのパスワードを入力します。
「資格情報を記憶する」にチェック
ダイアログの下部に「資格情報を記憶する」というチェックボックスがあります。これにチェックを入れると、次回以降は自動的に認証が行われ、ダイアログが表示されなくなります。

共用PCでは「資格情報を記憶する」にチェックしないでください。他のユーザーがアクセスできてしまいます⚠️
毎回聞かれる場合の対処法
「資格情報を記憶する」にチェックを入れたのに、毎回ダイアログが表示される場合があります。その場合は「資格情報マネージャー」に手動で登録します。
資格情報マネージャーへの登録手順
1. 資格情報マネージャーを開く
スタートメニュー → 検索で「資格情報マネージャー」と入力 → 開く
または、コントロールパネル → ユーザーアカウント → 資格情報マネージャー
2. 「Windows資格情報」を選択
「Web資格情報」と「Windows資格情報」がありますが、共有フォルダ用は「Windows資格情報」を選択します。
3. 「Windows資格情報の追加」をクリック
4. 以下の情報を入力
インターネットまたはネットワークのアドレス:
→ 相手のPC名またはIPアドレス(例:SERVER01 または 192.168.1.100)
ユーザー名:
→ 相手のPC名\ユーザー名(例:SERVER01\admin)
パスワード:
→ そのユーザーのパスワード
5. 「OK」をクリック
これで資格情報が保存され、次回以降はダイアログなしでアクセスできるようになります。
古い資格情報が残っている場合
パスワードを変更した後などに認証エラーが起きる場合は、古い資格情報を削除してから再登録します。
1. 資格情報マネージャーを開く
2. 「Windows資格情報」を選択
3. 該当するサーバー名を探してクリック
4. 「削除」をクリック
5. 改めて共有フォルダにアクセスし、新しい資格情報を入力

「パスワードを変えたらアクセスできなくなった」はこのパターンが多いです。古い資格情報の削除をお忘れなく🗑️
正しいユーザー名・パスワードを入れてもエラーになる場合
正しい資格情報を入力しているはずなのに、何度もダイアログが表示されたり、「ユーザー名またはパスワードが正しくありません」とエラーになる場合があります。
原因1:ユーザー名の形式が間違っている
ユーザー名だけを入力するとエラーになることがあります。必ず「PC名\ユーザー名」の形式で入力してください。
× admin
○ SERVER01\admin
原因2:相手PCでパスワードが設定されていない
Windows 11では、パスワードが空のアカウントではネットワーク経由のアクセスができません。相手のPCにパスワードを設定する必要があります。
原因3:Guestアカウントでのアクセスがブロックされている
Windows 11 24H2以降、セキュリティ強化によりGuestアカウントでのアクセスがデフォルトで禁止されています。NASや古いサーバーでGuestアクセスを使用している場合は設定変更が必要です。
【レジストリで許可する場合】※セキュリティリスクを理解した上で実行
1. レジストリエディター(regedit)を開く
2. 以下のキーに移動:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\LanmanWorkstation\Parameters
3. 「AllowInsecureGuestAuth」を「1」に変更(なければDWORD値で新規作成)
4. PCを再起動
原因4:SMB署名の不一致
Windows 11 24H2からSMB署名が必須化されました。古いNASやLinuxサーバーと通信できない場合は、SMB署名の設定を確認してください。

Windows 11 24H2の共有フォルダ問題は別記事で詳しく解説しています。SMB署名やゲストアクセスについてはそちらもご覧ください👇
よくある質問
Q. 自分のPCのユーザー名・パスワードを入れてもダメなのはなぜ?
共有フォルダにアクセスするには、相手のPC(共有フォルダがあるPC)に登録されているユーザー名とパスワードが必要です。自分のPCのログイン情報ではありません。
Q. 相手のPCのパスワードがわからない場合は?
相手のPCの管理者(または社内のIT担当者)にアクセス用のユーザー名とパスワードを確認してください。セキュリティ上、誰でもアクセスできる状態にはなっていないのが正常です。
Q. NASにアクセスする時も同じ?
はい、NAS(ネットワーク接続ストレージ)にアクセスする場合も、NASに設定されているユーザー名とパスワードを入力します。NASの管理画面でユーザーを確認してください。
Q. ドメイン環境では表示されないの?
Active Directoryドメイン環境では、ドメインにログインした時点で認証が行われるため、同じドメイン内のリソースにはダイアログなしでアクセスできることが多いです。ただし、アクセス権限がない場合はエラーになります。
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 「ネットワーク資格情報の入力」とは | 共有フォルダへのアクセス認証画面 |
| 入力するもの | 相手のPC(またはNAS)のユーザー名とパスワード |
| ユーザー名の形式 | PC名\ユーザー名(例:SERVER01\admin) |
| 毎回聞かれないようにする | 「資格情報を記憶する」にチェック、または資格情報マネージャーに登録 |
| エラーになる場合 | ユーザー名形式の確認、古い資格情報の削除、セキュリティ設定の確認 |
「ネットワーク資格情報の入力」は、共有フォルダのセキュリティを守るための正常な動作です。正しいユーザー名とパスワードを入力し、必要に応じて資格情報マネージャーに登録することで、スムーズにアクセスできるようになります。

「何を入力すればいいの?」と聞かれたら、この記事を共有してあげてください📤


コメント