「Chrome リモートデスクトップが繋がらない!」
テレワーク中に突然接続できなくなると、仕事が完全にストップしてしまいますよね。
私は社内SEとして300台以上のPCを管理していますが、Chrome リモートデスクトップのトラブル相談は毎月必ずあります。特にWindows11にアップデートしてから「スタートメニューが表示されない」「画面が真っ黒」といった問題が増えました。
この記事では、Chrome リモートデスクトップが接続できない・遅い・固まる時の原因と対処法を、優先順位順に解説します。
まず確認!症状別の対処法早見表
症状によって対処法が異なります。まず自分の状況を確認してください。
| 症状 | 主な原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 一覧にPCが表示されない | Googleアカウント不一致 | アカウント確認 |
| グレーアウトで選択できない | ホストPCがオフライン | 電源・スリープ確認 |
| 「接続リクエストに応答しません」 | リモートアシスタンス無効 | Windows設定変更 |
| 接続後に画面が真っ黒 | ハードウェアアクセラレーション | Chrome設定変更 |
| スタートメニューが表示されない | Windows11の表示バグ | PC再起動 |
| 動作が重い・カクカクする | 通信環境・画質設定 | 設定最適化 |
Chrome リモートデスクトップが接続できない時の対処法
対処法を優先順位順に解説します。上から順に試してください。
対処法1:Googleアカウントを確認する
Chrome リモートデスクトップは、ホスト側(接続先)とクライアント側(操作する側)で同じGoogleアカウントでログインしている必要があります。
「リモートデバイス」の一覧に接続したいPCが表示されない場合、アカウントが違っている可能性が高いです。
確認方法:
- Chromeの右上に表示されているアイコンをクリック
- ログイン中のGoogleアカウントを確認
- ホスト側と同じアカウントか確認
複数のGoogleアカウントを使い分けている方は、間違ったアカウントでログインしていることがよくあります。
対処法2:ホストPCの電源・スリープを確認する
ホスト側のPCが以下の状態だと接続できません。
- 電源が切れている
- スリープ状態になっている
- インターネットに接続されていない
接続可能なPCは一覧で緑色で表示されますが、オフラインのPCはグレーアウトされて選択できなくなります。
スリープを無効にする方法(Windows11):
- 「設定」→「システム」→「電源」を開く
- 「画面とスリープ」をクリック
- 「電源接続時に、次の時間が経過した後にデバイスをスリープ状態にする」を「なし」に設定
テレワークで自宅から会社のPCに接続する場合、会社のPCは電源を入れっぱなし・スリープ無効にしておく必要があります。
対処法3:リモートアシスタンスを有効にする
「リモートのパソコンが接続リクエストに応答しません」というエラーが出る場合、Windowsのリモートアシスタンスが無効になっている可能性があります。
設定手順:
- 「Windowsキー + R」を押して「ファイル名を指定して実行」を開く
- 「sysdm.cpl」と入力して「OK」をクリック
- 「リモート」タブを選択
- 「このコンピューターへのリモートアシスタンス接続を許可する」にチェックを入れる
- 「OK」をクリック
対処法4:Chrome リモートデスクトップを再インストールする
設定に問題がないのに接続できない場合、Chrome リモートデスクトップのアプリ自体に問題がある可能性があります。
再インストール手順:
- 「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」を開く
- 「Chrome リモートデスクトップ ホスト」を見つけて「アンインストール」
- Chrome リモートデスクトップにアクセス
- 「リモートアクセスの設定」から再度インストール
- PC名とPINを設定
対処法5:ファイアウォール・セキュリティソフトを確認する
セキュリティソフトがChrome リモートデスクトップの通信をブロックしている場合があります。
Chrome リモートデスクトップが使用するポートは以下の2つです。
- 443番ポート(HTTPS)
- 5222番ポート(XMPP)
確認手順:
- セキュリティソフトを一時的に無効化して接続を試す
- 接続できた場合、セキュリティソフトの設定でChrome リモートデスクトップを許可する
- 企業のファイアウォールで制限されている場合は、IT部門に相談
Windows11特有のトラブルと対処法
Windows11にアップデートしてから、Chrome リモートデスクトップで特有のトラブルが報告されています。
スタートメニューが表示されない・アイコンが小さい
リモート接続中にスタートボタンをクリックしても、スタートメニューが表示されない、またはアイコンが極端に小さく表示される問題があります。
対処法:
- Chrome リモートデスクトップのメニュー(右側の矢印アイコン)を開く
- 「Ctrl + Alt + Del を押す」をクリック
- 表示された画面で「サインアウト」を選択
- ログイン画面に戻ったら、右下の電源アイコンから「再起動」
- 再起動後、再度接続
この問題はリモート接続時の解像度の問題で、再起動することで解消されることがほとんどです。
接続後に画面が真っ黒になる
接続は成功するものの、画面が真っ黒のまま何も表示されない場合があります。
対処法:Chromeのハードウェアアクセラレーションを無効にする
- Chromeを開き、右上の「︙」→「設定」をクリック
- 左メニューの「システム」をクリック
- 「ハードウェア アクセラレーションが使用可能な場合は使用する」をオフにする
- Chromeを再起動
この設定はクライアント側(操作する側)のChromeで行います。ホスト側ではありません。
Chrome リモートデスクトップが遅い・カクカクする時の対処法
接続はできるものの、動作が遅い・カクカクする場合の対処法です。
対処法1:通信環境を確認する
Chrome リモートデスクトップは画面情報をリアルタイムで転送するため、通信速度が重要です。
- 一般作業:2Mbps以上
- 動きの多い画面:10〜15Mbps以上
Wi-Fiが不安定な場合は、有線LANに切り替えることで改善することがあります。
対処法2:ホストPCのプロセス優先度を上げる
ホストPC側でChrome リモートデスクトップのプロセス優先度を上げることで、描画速度が改善する場合があります。
設定手順(ホストPC側):
- 「Ctrl + Shift + Esc」でタスクマネージャーを開く
- 「詳細」タブを選択
- 「remoting_host.exe」を右クリック
- 「優先度の設定」→「高」を選択
対処法3:解像度を下げる
Chrome リモートデスクトップの画面オプションから解像度を下げることで、通信量を削減できます。
- 接続中に右側の矢印アイコンをクリック
- 「ディスプレイ」オプションを開く
- 「ウィンドウに合わせてサイズ変更」をオンにする
- 「スムーススケーリング」をオフにする(画質は下がるが高速化)
社内SE向け:電話案内テンプレート
社員からの問い合わせに使えるテンプレートです。
「接続できない」と言われた時
お疲れ様です。Chrome リモートデスクトップが接続できないとのことですね。
いくつか確認させてください。
① 接続したいPCは一覧に表示されていますか?
→ 表示されていない場合、Googleアカウントを確認してください。
② PCがグレーアウトしていますか?
→ 会社のPCの電源が切れているか、スリープ状態の可能性があります。
③ 「接続リクエストに応答しません」と表示されますか?
→ 会社のPCでリモートアシスタンスを有効にする必要があります。
まず①②を確認いただいて、解決しない場合はまたご連絡ください。
「スタートメニューが出ない」と言われた時
Windows11でよくある問題です。以下の手順で解消できます。
① Chrome リモートデスクトップの右側にある矢印マークをクリック
② 「Ctrl + Alt + Del を押す」をクリック
③ 画面が変わったら「サインアウト」を選択
④ ログイン画面で右下の電源マークから「再起動」
⑤ 再起動後、もう一度接続してください
これで直ることがほとんどです。
よくある質問
Q. Chrome リモートデスクトップは無料ですか?
はい、完全無料で利用できます。個人・商用問わず無料です。Googleアカウントがあれば誰でも使えます。
Q. セキュリティは大丈夫ですか?
Chrome リモートデスクトップはGoogleが提供しており、通信は暗号化されています。ただし、以下の点に注意してください。
- PINは推測されにくい6桁以上の数字を設定する
- Googleアカウントに二段階認証を設定する
- 使用後はリモートアクセスをオフにする
Q. Windows Homeでも使えますか?
はい、使えます。Windows標準のリモートデスクトップはPro以上が必要ですが、Chrome リモートデスクトップはHome版でも利用可能です。
Q. TeamViewerやAnyDeskとどちらがいい?
用途によります。
| 項目 | Chrome リモートデスクトップ | TeamViewer / AnyDesk |
|---|---|---|
| 料金 | 完全無料 | 個人無料・商用有料 |
| 導入の簡単さ | ◎ | ○ |
| 遠隔起動 | × | ○(Wake on LAN対応) |
| ファイル転送 | △(クリップボード経由) | ◎ |
手軽さ重視ならChrome リモートデスクトップ、高機能重視ならTeamViewerやAnyDeskがおすすめです。
まとめ
Chrome リモートデスクトップが接続できない時の対処法をまとめます。
- Googleアカウントを確認(ホスト側と同じアカウントでログイン)
- ホストPCの電源・スリープを確認(グレーアウトしている場合)
- リモートアシスタンスを有効化(sysdm.cplから設定)
- Chrome リモートデスクトップを再インストール
- ファイアウォール・セキュリティソフトを確認
Windows11で「スタートメニューが表示されない」場合は、リモートからPC再起動で解消できます。
動作が遅い場合は、通信環境の確認、プロセス優先度の変更、解像度の調整を試してください。
テレワークでChrome リモートデスクトップを使う方は多いので、トラブルに備えてこの記事をブックマークしておくことをおすすめします。


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