はじめに
「ちょっといいですか?」「パソコンが動かないんですけど…」
社内SEの業務は、こうした問い合わせ対応に追われがちです。特にひとり情シスの場合、ユーザーサポートだけで1日が終わってしまうことも珍しくありません。
この記事では、生成AI(ChatGPT・Claude)を活用して問い合わせ対応を効率化する方法を紹介します。

私も日々の問い合わせ対応にAIを活用しています。体感で対応時間が半分くらいになりました💡
社内SEの問い合わせ対応、何が大変?
まず、問い合わせ対応で時間がかかるポイントを整理します。
同じ質問が何度も来る
「パスワードを忘れた」「VPNに繋がらない」「Excelが開かない」など、似たような問い合わせが繰り返し来ます。毎回同じ説明をするのは非効率です。
エラーメッセージの調査に時間がかかる
見慣れないエラーメッセージが出ると、原因調査に時間を取られます。検索しても情報が見つからないこともあります。
回答メールの文面作成が面倒
技術的には分かっていても、ユーザーに分かりやすく説明する文章を書くのは意外と時間がかかります。
マニュアル・手順書の作成が後回しになる
「後でマニュアル作ろう」と思っても、日々の対応に追われて作成できないまま、また同じ質問が来る…という悪循環に陥りがちです。

どれも「あるある」ですよね。これらを生成AIで効率化していきましょう✨
生成AIを活用した問い合わせ対応効率化
ChatGPTやClaudeを使って、問い合わせ対応を効率化する具体的な方法を紹介します。
エラーメッセージの原因調査
エラーメッセージをそのまま貼り付けて質問するだけで、原因と対処法を教えてもらえます。
プロンプト例
以下のエラーメッセージの原因と対処法を教えてください。
[エラーメッセージをここに貼り付け]
環境:Windows 11、Office 2021
Google検索より的確な回答が得られることが多いです。特に英語のエラーメッセージは、AIに聞いた方が早いです。
回答メールの下書き生成
技術的な内容を、ユーザーに分かりやすい文章に変換してもらいます。
プロンプト例
以下の内容を、ITに詳しくない社員向けのメール文面にしてください。
丁寧だけど堅すぎない文体でお願いします。
・VPN接続エラーの原因はパスワード有効期限切れ
・パスワード変更手順のURLを案内
・変更後に再接続すれば解決
箇条書きでポイントを伝えるだけで、丁寧なメール文面を生成してくれます。微調整は必要ですが、ゼロから書くより大幅に時短できます。
FAQ・マニュアルの自動生成
よくある問い合わせの回答をFAQ形式でまとめてもらいます。
プロンプト例
以下のトピックについて、社内向けFAQを作成してください。
質問と回答の形式で、ITに詳しくない人でも分かるように書いてください。
トピック:
・VPNに接続できない場合の対処法
・パスワードを忘れた場合のリセット手順
・プリンターに印刷できない場合の確認事項
一度FAQを作っておけば、同じ質問が来たときにURLを送るだけで済みます。
手順書のステップ化
操作手順を番号付きのステップに整理してもらいます。
プロンプト例
以下の操作を、初心者向けの手順書にしてください。
番号付きのステップ形式で、画面の場所も具体的に書いてください。
操作内容:Windows 11で高速スタートアップを無効にする
生成された手順にスクリーンショットを追加すれば、立派なマニュアルの完成です。
定型回答テンプレートの作成
よくある問い合わせパターンごとに、回答テンプレートを作成しておきます。
プロンプト例
社内SEとして、以下の問い合わせに対する回答テンプレートを作成してください。
丁寧だけど簡潔な文体で、〇〇の部分は後で埋められるようにしてください。
問い合わせ:
1. パソコンが遅い
2. Outlookが起動しない
3. Teamsの通知が来ない
4. 共有フォルダにアクセスできない
5. USBメモリが認識しない
テンプレートがあれば、問い合わせが来たときにコピペ+少し編集で回答できます。

特に「回答メールの下書き」と「FAQ作成」は効果大です。最初の手間で後がラクになります👍
ChatGPTとClaude、どちらを使う?
問い合わせ対応の効率化には、どちらのAIでも十分に使えます。ただし、得意分野に違いがあります。
| 用途 | おすすめ |
|---|---|
| エラーメッセージの調査 | どちらでもOK |
| メール文面の作成 | Claude(日本語が自然) |
| マニュアル・手順書作成 | Claude(長文が得意) |
| 図解・フローチャート作成 | ChatGPT(画像生成可能) |
| Web検索と組み合わせた調査 | どちらでもOK |
無料版でも十分使えますが、頻繁に使うなら月額20ドル(約3,000円)の有料プランがおすすめです。利用制限が緩和され、最新モデルが使えます。
注意点
機密情報は入力しない
生成AIに入力した内容は、AI学習に使用される可能性があります。以下の情報は入力しないようにしましょう。
- パスワード、APIキー
- 個人情報(氏名、メールアドレス、電話番号)
- 社内の非公開情報(売上、顧客情報など)
- サーバーのIPアドレス、ネットワーク構成
エラーメッセージを貼る場合も、ファイルパスやユーザー名が含まれていないか確認してください。
回答の検証は必須
AIの回答は必ずしも正確ではありません。特に以下のケースでは注意が必要です。
- 最新のWindows Update情報(学習データが古い場合がある)
- 社内固有のシステムに関する質問
- セキュリティに関わる設定変更
AIの回答をそのまま信じるのではなく、必ず検証してから回答・実行しましょう。
会社のポリシーを確認
生成AIの業務利用について、会社でルールが定められている場合があります。利用前に確認しておきましょう。

便利だけど使い方には注意が必要です。特に機密情報の取り扱いは慎重に⚠️
効率化の効果を最大化するコツ
プロンプトを保存しておく
よく使うプロンプトは、メモ帳やNotionに保存しておきましょう。毎回ゼロから入力する手間が省けます。
回答をナレッジベースに蓄積する
AIが生成した回答のうち、良かったものはFAQやマニュアルとして保存しておきます。次に同じ問い合わせが来たときに、AIに聞かなくても対応できます。
問い合わせフォームで情報を事前収集
「何が起きたか」「いつから」「エラーメッセージ」などを問い合わせフォームで事前に入力してもらうと、AIへの質問もしやすくなります。
まとめ
| 活用シーン | 効果 |
|---|---|
| エラーメッセージの調査 | 検索より早く原因特定 |
| 回答メールの下書き | 文章作成の時短 |
| FAQ・マニュアル作成 | 同じ質問への対応を効率化 |
| 手順書のステップ化 | マニュアル作成の時短 |
| 定型回答テンプレート | コピペで回答可能に |
生成AIを活用することで、問い合わせ対応の時間を大幅に削減できます。空いた時間を本来やるべき業務(システム改善、セキュリティ対策など)に充てましょう。
まずは「エラーメッセージの調査」や「回答メールの下書き」から試してみてください。効果を実感できるはずです。

ひとり情シスこそAIを味方につけましょう!参考になれば嬉しいです🚀


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