はじめに
Claude(Web版・デスクトップアプリ版)を開発業務で使っていますか?
コード生成やデバッグ支援など、非常に便利なツールですが、使い方を間違えると逆に時間がかかったり、バグを生んだりすることもあります。
私はこれまで、AIを活用した開発で何度も失敗を経験してきました。その反省から、56項目の「開発ルール」を自分用にまとめて運用しています。
この記事では、そのルールをベースにClaudeを開発に使う際の注意点を紹介します。

便利だからこそ、ルールを決めておかないと痛い目を見ます…(経験談)😅
過去の失敗から学んだこと
まずは、私が実際にやらかした失敗を紹介します。
失敗①:20分で終わるはずが半日かかった
簡単な修正だったのに、AIに任せきりにした結果、意図しない箇所まで変更されてしまい、デバッグに時間がかかりました。
教訓:AIの出力を鵜呑みにしない。必ず差分を確認する。
失敗②:勝手にコードを書き換えられた
「この部分だけ修正して」と依頼したのに、関係ない箇所まで変更されていました。しかも、相対パスと絶対パスが勝手に変更されていて、本番環境で動かなくなりました。
教訓:変更箇所は明示的に指定し、変更前後のコードを必ず確認する。
失敗③:存在しないファイル名を参照されていた
AIがrequire_onceで参照しているファイル名を勝手に推測して書いていました。実際には存在しないファイル名だったため、エラーで動きませんでした。
教訓:ファイル名の推測・創作は許可しない。必ず確認してから書く。

全部実話です。信頼しすぎると痛い目を見ますよ…💦
Claudeに開発を依頼する際の基本ルール
失敗を踏まえて、私が設けているルールを紹介します。
ルール①:憶測・推測での回答を禁止する
Claudeは、情報が不足していても「それっぽい回答」を返してきます。これが一番危険です。
対策:
- プロンプトに「わからない場合は質問してください」と明記する
- 「推測で回答しないでください」と指示する
- 不明点がある場合は作業を止めて確認するよう依頼する
ルール②:ファイルの勝手な変更を禁止する
「この関数を修正して」と頼んだら、関係ない部分まで変更されていたことがあります。
対策:
- 「指示した箇所以外は変更しないでください」と明記する
- 変更前と変更後のコードを両方提示させる
- パス(相対/絶対)の変更は許可なく行わないよう指示する
ルール③:サンプルデータの創作を禁止する
AIはサンプルコードを書く際に、架空のデータを勝手に作ることがあります。店舗名、ユーザー名、URLなど、本番で使えないデータが混入すると面倒です。
対策:
- 「架空のデータは作成しないでください」と指示する
- 必要なデータは自分で提供する
- プレースホルダー(例:`YOUR_API_KEY`)を使わせる
ルール④:ファイル名の推測を禁止する
require_onceやincludeで参照するファイル名を、AIが勝手に推測して書くことがあります。
対策:
- 「ファイル名が不明な場合は確認してください」と指示する
- 参照ファイルがある場合は、事前にファイル名を伝える
- 不明なまま書かれたコードは採用しない

「推測しない」「勝手に変えない」「作らない」。この3つを徹底するだけで事故が激減しますよ✨
コードを受け取る際のルール
AIが生成したコードをそのまま使うのは危険です。受け取り方にもルールを設けています。
ルール⑤:変更部分は「変更前」「変更後」の両方を提示させる
「ここを修正しました」と言われても、何がどう変わったかわからないと確認できません。
対策:
- 変更箇所は必ずBefore/After形式で提示させる
- 前後のコードは十分なコンテキスト(周辺コード)を含める
- 断片的なスニペットではなく、コピペで使える形式にする
ルール⑥:コードだけでなく「なぜ動くのか」を説明させる
コードを渡されても、なぜそれで動くのか理解できなければ、トラブル時に対応できません。
対策:
- 「このコードがなぜ動くのか説明してください」と依頼する
- 処理の流れ、使用している関数の意味を解説させる
- 理解できないコードは採用しない
ルール⑦:HTML→JS→CSSの優先順位を守る
Web開発では、まずHTMLの構造を固め、次にJavaScriptで動きをつけ、最後にCSSで見た目を整えるのが基本です。
AIに任せると、この順番が崩れることがあります。
対策:
- 「まずHTMLを提示してください」と段階的に依頼する
- 一度に全部作らせない
- 各段階で確認してから次に進む

「動くコード」じゃなくて「理解できるコード」をもらうのが大事です📝
コミュニケーションのルール
Claudeとのやり取りで気をつけていることもあります。
ルール⑧:解釈を断定させない
Claudeは日本語の文脈を読み間違えることがあります。「〜という意味ですね」「〜ということですね」と断定してくることがありますが、それが間違っていることも多いです。
対策:
- 「解釈を断定しないでください」と指示する
- 不明な場合は「〜という理解で合っていますか?」と確認させる
- 自分の指示が曖昧だったら、より具体的に言い直す
ルール⑨:同じ操作が2回失敗したら止める
同じエラーが繰り返される場合、AIに任せ続けても解決しないことが多いです。
対策:
- 同じ操作が2回失敗したら、一度立ち止まる
- アプローチを変えるか、自分で調査する
- AIに「別のアプローチを提案してください」と依頼する
ルール⑩:指摘されたら必ず立ち止まる
自分がAIの回答を「違う」「それは間違っている」と指摘した場合、AIがそのまま同じ方向で続けてくることがあります。
対策:
- 「私が訂正した場合は、必ず解釈を見直してください」と指示する
- 同じミスを繰り返す場合は、新しいチャットでやり直す

AIは「空気を読む」のが苦手です。明確に指示するのがコツですね🗣️
作業開始前の必須手順
私がClaudeに開発を依頼する前に必ず行っていることをまとめます。
手順①:対象コードを正確に共有する
過去のチャットで共有したコードではなく、最新のコードを毎回共有してください。AIは過去のコードを正確に記憶していないことがあります。
手順②:既存の類似機能がないか確認する
新しく作る前に、既存のコードに同じような機能がないか確認してください。AIに「このプロジェクトに同様の処理はありますか?」と聞くのも有効です。
手順③:不明点は推測せず質問する
AIが推測で作業を進めないよう、「わからないことがあれば質問してください」と最初に伝えておきます。
手順④:変更箇所は十分なコンテキストで提示させる
「変更した部分だけ見せて」と依頼した場合でも、前後のコードを含めた形式で提示させます。断片的なコードは、コピペで使えないため事故の元です。

この手順を踏むだけで、やり直しが激減しました👍
まとめ:Claudeを使いこなすためのチェックリスト
最後に、私が使っているチェックリストをまとめます。
依頼時のルール:
- 憶測・推測での回答を禁止する
- 指示した箇所以外の変更を禁止する
- 架空のデータ・ファイル名の創作を禁止する
- パス(相対/絶対)の無断変更を禁止する
受け取り時のルール:
- 変更箇所はBefore/After形式で提示させる
- コードだけでなく「なぜ動くか」を説明させる
- 十分なコンテキストを含むコードを提示させる
コミュニケーションのルール:
- 解釈を断定させない
- 同じ操作が2回失敗したら立ち止まる
- 指摘されたら必ず解釈を見直させる
AIは便利なツールですが、使い方を間違えると逆効果です。ルールを決めて運用することで、安全に効率よく活用できます。

AIを「信頼しつつ検証する」。このバランスが大事ですね🔍


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