はじめに
社内SEなら一度は経験があるはず…
「○○のサイトが見れないんだけど!」
この問い合わせ、原因の切り分けができないと「とりあえず再起動してみてください」で終わってしまいがちです。
- 自社ネットワークの問題?
- ユーザーのPCの問題?
- サイト側の問題?
- それともCloudflareの障害?
実は、世界中の多くのWebサイトが「Cloudflare」というサービスを経由しています。Cloudflareで障害が発生すると、一見関係なさそうな複数のサイトが同時にアクセスできなくなることがあります。
この記事では、社内SEが「サイトが見れない」問い合わせを受けた際に、Cloudflare障害かどうかを素早く判断する方法を解説します。

「見れない」と言われても原因は無限大…。でも切り分けの手順を知っておけば、5分で原因特定できます!
セクション1:そもそもCloudflareとは?(1分で理解)
Cloudflare(クラウドフレア)は、世界最大級のCDN・セキュリティサービスです。
簡単に言うと、Webサイトとユーザーの間に入って、サイトを高速化したり、攻撃から守ったりするサービスです。
| 機能 | 役割 |
|---|---|
| CDN | コンテンツ配信の高速化(世界中にキャッシュサーバーを配置) |
| DNS | ドメインの名前解決(URLからIPアドレスを特定) |
| WAF | 不正アクセスからの保護 |
| DDoS対策 | 大量アクセス攻撃の防御 |
なぜCloudflareの障害が影響大なのか?
Cloudflareは世界中の非常に多くのWebサイトで利用されています。そのため、Cloudflareで障害が発生すると、一度に複数のサイトがアクセス不能になるのです。
Cloudflareを利用している有名サービスの例:
- Discord
- Canva
- Notion
- その他多数の企業サイト・サービス

Cloudflareを知らなくても、知らないうちにCloudflare経由でサイトを見ていることが多いです。インターネットの裏方さんですね。
セクション2:「サイトが見れない」切り分けフローチャート
「サイトが見れない」と言われたら、以下の順序で確認しましょう。
「サイトが見れない」
↓
① 自分だけ?他の人も?
↓
② 特定サイトだけ?全サイト?
↓
③ Cloudflare障害か確認
↓
④ サイト側の障害か確認
↓
⑤ 自社ネットワーク/PC側の問題か確認
この順番で確認すれば、ほとんどのケースで原因を特定できます。
切り分けの最初の2つの質問
| 質問 | 答え | 可能性の高い原因 |
|---|---|---|
| 他の人も同じ? | 自分だけ見れない | PC側・ブラウザの問題 |
| 他の人も見れない | ネットワーク・サイト側・Cloudflare | |
| 他のサイトは? | 特定サイトだけ見れない | サイト側・Cloudflare |
| 全サイト見れない | 自社ネットワークの問題 |

「他の人は見れてる?」「スマホからは見れる?」この2つの質問で、かなり絞り込めます。電話口でもすぐ聞けますよ👍
セクション3:Cloudflare障害かどうか確認する方法
複数のサイトが同時に見れない場合、Cloudflare障害の可能性があります。以下の方法で確認しましょう。
3-1. Cloudflareステータスページを確認
URL:https://www.cloudflarestatus.com/
Cloudflare公式の稼働状況ページです。各リージョン(Tokyo等)の状態を確認できます。
| 表示 | 意味 |
|---|---|
| Operational | 正常稼働中 |
| Degraded Performance | パフォーマンス低下 |
| Partial Outage | 一部障害発生中 |
| Major Outage | 大規模障害発生中 |
「Operational」以外の表示があれば、障害が発生している可能性があります。
3-2. Downdetectorで確認
URL:https://downdetector.jp/shougai/cloudflare/
Downdetectorは、ユーザーからの障害報告がリアルタイムで集まるサイトです。グラフが急上昇していたら、障害発生中の可能性が高いです。
3-3. X(旧Twitter)で確認
リアルタイム性では最強の情報源です。以下のキーワードで検索してみましょう。
- 「Cloudflare 障害」
- 「Cloudflare down」
- 「クラウドフレア 落ちた」
同じ時間帯に同様の報告が多数あれば、障害が発生していると判断できます。
3-4. 複数サイトで同じエラーが出るか確認
全く関係のない複数のサイトで、同じエラーコード(502、503など)が表示される場合、Cloudflare側の障害の可能性が高いです。
3-5. Cloudflare関連のエラーコード一覧
エラー画面に表示されるコードで、ある程度原因を判断できます。
| コード | 意味 | 原因の可能性 |
|---|---|---|
| 502 Bad Gateway | ゲートウェイエラー | Cloudflare ↔ オリジンサーバー間の問題 |
| 503 Service Unavailable | サービス利用不可 | サーバー過負荷またはメンテナンス |
| 520 | 不明なエラー | オリジンサーバーが予期しない応答を返した |
| 521 | Web server is down | オリジンサーバーがダウンしている |
| 522 | Connection timed out | オリジンサーバーへの接続がタイムアウト |
| 524 | A timeout occurred | オリジンサーバーの応答が遅すぎる |
ポイント: エラー画面に「Cloudflare」のロゴや「Ray ID」が表示されていれば、そのサイトはCloudflareを利用しています。

エラーコードを見れば、Cloudflare側の問題か、その先のサーバー側の問題か、ある程度判断できます。520〜524はCloudflare特有のコードなので覚えておくと便利です!
セクション4:Cloudflareじゃない場合の切り分け
Cloudflareステータスが正常な場合、他の原因を探りましょう。
4-1. 特定サイトだけ見れない場合
そのサイト自体に問題がある可能性があります。
- Downdetectorでそのサービスの障害状況を確認
- サービス公式のX(Twitter)アカウントで障害報告がないか確認
- メンテナンス情報がないか確認
4-2. 自社ネットワークの問題の場合
以下を確認してください。
- 他のPCから同じサイトにアクセスできるか
- スマホ(モバイル回線)からアクセスできるか
- 社内プロキシ・ファイアウォールでブロックされていないか
- ルーター・スイッチに問題がないか
スマホ(モバイル回線)からは見れる場合 → 社内ネットワークの問題の可能性が高いです。
4-3. PC側の問題の場合
自分のPCだけ見れない場合は、以下を試してください。
① ブラウザのキャッシュクリア
- Ctrl + Shift + Delete でキャッシュ削除画面を開く
- 「キャッシュされた画像とファイル」を削除
② DNSキャッシュのクリア
コマンドプロンプトで以下を実行します。
ipconfig /flushdns
③ 別のブラウザで試す
Chrome、Edge、Firefoxなど別のブラウザで開けるか試してみてください。

「スマホからは見れる?」この質問だけで、自社ネットワークの問題かどうか一発で分かります。切り分けの鉄板質問です!
セクション5:【社内SE向け】ユーザーへの説明テンプレート
原因が特定できたら、ユーザーや社内に適切に報告しましょう。そのまま使えるテンプレートを用意しました。
5-1. Cloudflare障害の場合
【お知らせ】
現在、○○サイトにアクセスしづらい状況が発生しております。
これは当社側の問題ではなく、インターネットインフラ(Cloudflare)の
障害によるものです。
復旧までしばらくお待ちください。
状況が変わり次第、改めてご連絡いたします。
5-2. サイト側の障害の場合
【お知らせ】
現在、○○サイトにアクセスできない状況です。
○○サイト側で障害が発生している模様です。
復旧時期は○○サイト側の対応次第となります。
復旧確認でき次第、ご連絡いたします。
5-3. 調査中の場合
【お知らせ】
○○サイトへのアクセス障害について、現在原因を調査中です。
判明次第、改めてご連絡いたします。

「うちのせいじゃないです」をちゃんと説明できると、社内からの信頼度が上がります(笑)。テンプレ保存しておくと便利ですよ😊
セクション6:障害に備えて事前にやっておくこと
障害は必ず起きます。起きた時に慌てないための準備をしておきましょう。
6-1. Cloudflareステータスページを購読する
https://www.cloudflarestatus.com/ にアクセスし、右上の「SUBSCRIBE TO UPDATES」からメール通知を登録できます。
障害発生時にメールで通知を受け取れるので、ユーザーからの問い合わせより先に状況を把握できます。
6-2. 監視ツールを導入する
自社で利用している重要なサービスを監視しておくと、障害発生時にすぐ気づけます。
おすすめの無料監視ツール:
- UptimeRobot(無料プランあり):指定したURLを定期的にチェックし、ダウン時に通知
- Freshping(無料プランあり):シンプルな死活監視ツール
6-3. 代替手段をリストアップしておく
重要なサービスが使えなくなった場合の代替手段を事前に決めておきましょう。
| サービス | 代替手段 |
|---|---|
| Slack | Microsoft Teams、メール |
| Google Workspace | Microsoft 365 |
| Zoom | Google Meet、Teams |

ステータスページの購読、地味だけど本当におすすめです。ユーザーから「○○見れないんだけど!」と言われる前に把握できると、対応がスムーズになります💡
まとめ:切り分けチェックリスト
「サイトが見れない」と言われたら、以下のチェックリストで確認しましょう。
□ 自分だけか、他の人もか確認
□ 特定サイトだけか、全サイトか確認
□ スマホ(モバイル回線)から見れるか確認
□ Cloudflareステータスページを確認
□ Downdetector / X で障害報告を確認
□ エラーコードを確認(520〜524はCloudflare関連)
□ 原因に応じて社内へ報告
切り分けの順番を知っておくだけで、「サイトが見れない」問い合わせへの対応が格段に楽になります。

「サイトが見れない」の問い合わせ、これで怖くなくなりますよ!ぜひブックマークしておいてください😊


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