はじめに
「飲食店に社内SEなんているの?」
そう思われる方も多いかもしれません。確かに、個人経営の小さなパン屋さんには専任のIT担当者はいないでしょう。しかし、複数店舗を展開するベーカリーチェーンや、EC販売・予約注文を行う店舗では、ITシステムの導入・運用が欠かせません。
私がこの業界で経験したのは、LIFFを使った予約注文(取り置き)システムの開発です。正直に言うと、社内SEとしての「運用保守」よりも「開発」がメインだったため、この業界での経験は他と比べると限定的です。それでも、飲食店特有の課題を肌で感じることができました。

今回は私の経験をベースに、パン屋・ベーカリーでの社内SE業務についてお話しします。飲食店全般に共通する部分も多いので、参考にしてください😊
この業界で使う主なシステム
パン屋・ベーカリーで使われるシステムは、店舗規模や業態によって大きく異なります。一般的なものと、私が開発したシステムを紹介します。
- POSレジシステム:売上管理、商品マスタ管理、日報出力など。パン屋では商品点数が多く、日替わり商品もあるためマスタ管理が煩雑になりがち
- 予約注文システム:私がLIFFで開発。お客様がLINEから商品を予約し、店舗で取り置きしておくシステム
- 在庫・製造管理:原材料の在庫管理、製造数の記録。ただし、パン屋では現場(職人)が管理していることが多い
- 勤怠管理システム:早朝勤務が多いパン屋では、シフト管理も重要

私が開発したのは予約注文システムです。LIFFを使ってLINE上で完結する仕組みを作りました。開発期間は約1年。先方が店舗運営で忙しく、やり取りに時間がかかりました💦
社内SEの主な仕事内容
パン屋・ベーカリーの社内SEは、店舗運営を支えるIT全般を担当します。
- POSレジの運用保守・商品マスタ管理
- 予約注文・モバイルオーダーシステムの運用
- 店舗ネットワーク・Wi-Fiの管理
- 本部と店舗間のデータ連携
- キャッシュレス決済端末の管理
LIFF予約注文システムの開発
私が担当したのは、LIFFを使った予約注文(取り置き)システムの開発でした。お客様がLINEから商品を選んで予約し、指定した時間に店舗で受け取れる仕組みです。

人気のパンは午前中に売り切れちゃうから、予約できるようになったらお客さんも喜ぶと思う!

ただ、在庫数の管理が難しいんですよね…生産数は現場の職人さんが管理しているので、システムとの連携が課題でした😅
この業界ならではの課題・大変なこと
在庫管理の難しさ
パン屋で最も難しかったのは在庫数の管理です。パンは生鮮品であり、その日のうちに売り切る必要があります。しかも、生産数は現場の職人さんが経験と勘で決めていることが多い。
予約注文システムを作る際、「在庫数をどう管理するか」が最大の課題でした。システム上で在庫を管理しようとしても、現場の生産計画と連動していなければ意味がありません。結局、現場との調整に多くの時間を費やしました。
現場とのコミュニケーション
飲食店は日々の営業で忙しく、IT担当者とのやり取りに時間を割く余裕がないことが多いです。私のプロジェクトでも、開発自体は数ヶ月で終わる規模でしたが、先方との調整に時間がかかり、結果的に1年かかりました。
これは飲食店に限らず、現場が忙しい業界では共通の課題かもしれません。

パン屋の朝は早いです。早朝から仕込みが始まり、開店後は接客で忙しい。そんな中でシステムの話をするのは、タイミングが本当に難しかったです😅
気を付けるべきポイント
- 在庫と生産の連動:システム上の在庫数と、現場の生産計画を連動させる仕組みが必要。乖離があるとクレームの原因に
- 現場の忙しさを理解する:飲食店は営業中は対応できないことが多い。打ち合わせは営業時間外に設定するなどの配慮が必要
- シンプルな操作性:店舗スタッフはITに詳しくないことが多い。直感的に使えるUIが求められる
- 日替わり商品への対応:パン屋は日によって商品ラインナップが変わる。マスタ管理の柔軟性が重要
この業界の社内SEに向いている人
- 現場の忙しさを理解し、根気強く調整できる人
- 飲食店の業務フローに興味がある人
- モバイルオーダーやLINE連携など、消費者向けシステムに興味がある人
- 曖昧な要件を整理して形にできる人
- 食べることが好きな人(これ大事)

飲食店のIT化はまだまだこれからの業界です。モバイルオーダー、キャッシュレス、セルフレジなど、導入の余地がたくさんあります🍞
まとめ
正直に言うと、私のパン屋での経験は「社内SEとしての運用保守」よりも「システム開発」がメインでした。そのため、この業界での経験は他と比べると限定的です。
それでも、在庫管理の難しさや現場とのコミュニケーションの重要性は、飲食店全般に共通する課題だと感じました。生産数を現場が管理している以上、システムだけで完結することはできません。現場との連携が何より大切です。
飲食店のIT化はまだまだ発展途上。モバイルオーダー、キャッシュレス決済、セルフレジなど、導入の余地がたくさんある業界です。現場の忙しさを理解しながら、根気強くシステムを作り上げていける人には、やりがいのある業界だと思います。
転職を考えているあなたへ
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飲食店の社内SEは、現場の忙しさに合わせた柔軟な対応が求められます。その経験は、他業界でも必ず活きるスキルです。もし今の環境に限界を感じているなら、他業界への転職を検討してみてください。


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