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【社内SE視点で解説】内製化とは?外注との違いとメリット・デメリットを徹底比較

社内SE
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はじめに

「内製化」とは、業務システムやツールの開発・運用を外部委託せず、自社の社員が自ら行うことを指します。近年ではクラウドの普及や開発ツールの進化によって、非エンジニアでも一部の業務改善を自ら行うことが可能になり、「内製化」を進める企業も増えています。

一方で、「外注(アウトソーシング)」による専門性の高い開発や、大規模プロジェクトへの対応は今なお主流でもあります。この記事では、社内SEの立場から「内製化と外注の違い」「それぞれのメリット・デメリット」について、現場感覚を交えて徹底比較していきます。

内製化とは?

内製化とは、業務改善やシステム構築を社内リソースで完結させるアプローチです。従来であれば専門のSIerに発注していたような内容でも、社内の情シス部門やSEが対応するケースが増えています。

代表的な内製化の形

  • Google Apps Script による帳票自動化や通知処理
  • Excel VBA を使った在庫集計ツールや業務テンプレート作成
  • 簡易的なWebアプリ(PHP+MySQL+Ajaxなど)による社内ツール開発
  • Power Automate や Zapier を使ったワークフロー自動化

これらはいずれも、開発の専門部署を持たない中小企業や、限られたIT人材で多くの要望に応える必要のある企業にとって非常に有効な手段です。

内製化が求められる背景

  • 開発スピードへの期待:要望を即座に反映できる仕組みが求められる
  • コスト圧縮:小規模開発に外注すると割高になるケースが多い
  • 属人化排除:ノーコード/ローコードで多くの社員が関与可能に
  • ITリテラシーの向上:「作る」体験を通じて社内のIT理解が深まる

これらの要素が重なり、現場と一体となった「小さく作って、運用しながら育てる」内製スタイルが注目されているのです。

ただし、内製化には限界もあります。社内のリソースやスキルの偏り、ドキュメント不足による属人化、長期運用における体制維持の難しさなども、あらかじめ考慮すべき重要なポイントです。

外注(アウトソーシング)とは?

外注とは、業務システムやアプリの開発・運用を外部の専門業者に依頼する手法です。要件定義・設計・開発・テスト・運用などの各フェーズをプロジェクト単位で委託することが一般的です。

専門的なスキルや大規模な人員が必要な場合、あるいは社内にノウハウがない分野については、外注の方が効率的です。

内製化と外注の比較

項目内製化外注
スピード早い(即対応可)要件調整〜納品に時間がかかる
柔軟性現場の要望を反映しやすい仕様変更には追加費用
コスト初期費用を抑えやすい工数に応じた費用が発生
スキル依存社内リソースに依存専門技術を確保可能
属人化リスク担当者退職でノウハウ消失の可能性ドキュメント化されやすい
品質状況によってばらつく専門業者による安定品質

内製化を進める際のポイント

  • 誰でも理解できる設計とドキュメント化
  • 属人化を防ぐためのコード共有やレビュー
  • 「完璧を目指さず運用しながら改善」する姿勢
  • 小さく始める(Googleフォーム・スプレッドシート連携等)

まとめ

内製化と外注は、単なる「自社でやるか・業者に任せるか」という二者択一ではありません。重要なのは、自社の状況・人材・事業スピードに応じた適切な選択です。たとえば、日常的な業務改善や小規模なシステム導入は内製で十分対応できますし、むしろその方が現場に即した改良がしやすく、スピード感を持って運用できます。

一方で、長期運用が必要な業務基幹システムや、大規模なアプリケーション開発、セキュリティが極めて重要なシステムについては、外注の方が安心です。SLA(サービス品質保証)を設けられ、障害時対応や保守対応も契約に含まれるため、安定した運用が可能となります。

社内SEは、こうした選択のハブとして、業務の実情と技術の間をつなぐ存在です。自分たちにできること・できないことを冷静に見極め、「どこを内製するか」「どこを任せるか」の線引きを戦略的に行う力が求められています。

たまのSE
たまのSE

「できることは社内で、小さく・速く!」が内製化のポイント。だけど無理は禁物。社内SEは橋渡し役として、引き受ける範囲の見極めが大事ですね😊

コメント

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